会長挨拶
このたび、京都御苑の北に位置します同志社大学におきまして、第67回日本酸化ストレス学会学術集会を開催させていただきます。3月に京都国際会館で開催されましたSFRRIには海外から多くの研究者が集まり、大盛況のうちに無事に終えることができうれしく思っております。その余韻覚めやらぬ間に、暑い夏の京都にぜひお越しいただけますよう、熱い企画を準備してお待ち申し上げております。
本会では3つのテーマを基にシンポジウムを設定いたしました。シンポジウムI「Cell Death & Survival」、水島昇(東京大学医学部分子生物学 教授)特別講演:オートファジーによる細胞内分解の生理的意義と分子機構、シンポジウムII「iPS細胞と再生医療の近未来」、高橋和利(京都大学iPS細胞研究所 講師)基調講演:細胞の運命転換とその応用、シンポジウムIII「生物学的プロセスの時間・空間的制御」、小林久隆(アメリカ国立がん研究所 教授)招待講演:Photo-immunotherapy: A newly developed, target cell-specific cancer therapy がんの光線免疫療法:新開発細胞特異的治療の特徴と応用方法。各シンポジウムの詳細はプログラムをご覧ください。
複雑系である生命システムの理解からヒトの病気のしくみを探り、そして人の幸せを実現する医療を考える会になればと願っております。本会でのディスカッションの中から酸化ストレス学の新しい展開が起こることを祈念して、多くのご参加をお待ち申し上げております。
同志社大学生命医科学研究科システム生命科学 教授
野口 範子